はじめての方へ

当院は保険治療を扱う接骨院や60分2,980円で行う安売り整体のように安い費用ではありません。初回は11,０00円（税込）を、２回目以降は7,500円（税込）の料金をいただいています。

その理由として以下の内容があります。

1. 慢性症状改善のために時間と手間（もぐさや鍼などの材料代を含む）のかかる治療を行っているため
2. 一日に施術する人数を制限しているため
3. 質の高い治療の勉強に時間とお金を投じているため

【慢性症状改善のために時間と手間のかかる治療を行っているため】

当院では保険治療は行わず、すべて自費治療です。病院のようにお薬や注射を使うわけではありません。あなたに最適な治療を行うためにはどうしても時間と労力が必要となります。

単純に順番通り行う施術ではなく、オーダーメイド治療のため刺激する場所や順番・強さ・方向性、また指圧・はり灸の施術構成などをお一人ごとに組み立てています。

長年の経験なしにはできるものではありません。ただ癒しを提供する目的だけなら、安かろう悪かろうでもいいかもしれません。ですが、さすがにプロとしてそれはいただけません。

祖父の佐藤岩治郎は掌圧療法を得意とする治療家でした。胃痛などがある場合、手のひらを胃の上あたりに軽くあてがい、ずっと変化を待ってあてがい続けます。すると30分～50分(場合によっては1時間以上)経過した後に患者さんから「胃の痛みがなくなりました！」と。

治療家によってさまざまな手法があります。その手法は長年の経験に裏付けされた結果があっての手法です。そしてその経験の中には凝縮された内容が詰まっています。そうした価値を少しでもご理解いただけると本当にありがたいです。

【一日に施術する人数を制限しているため】

あなたへの治療に時間がかかること、どの時間帯でも高品質な治療をご提供するため、一日の人数を制限しています。これによって高い治療効果を発揮しやすくなります。

しかし、人数を制限すると必然と経営的な問題に直結します。あなたやこれまで私たちを頼りにしてご来院くださる患者さん方のためにも今までと変わらぬ診療を継続したいと思います。

私たちが提供するサービスはすべて付加価値の高い内容です。ぜひご理解ください。

【質の高い治療の勉強に時間とお金を投じているため】

東洋医学の歴史は２千年前にさかのぼります。それだけ長い間かけて体系化されたものを理解して治療成果につなげるには常に学び・実践し・検証しての繰り返しが求められます。

また独学だけでなく、先駆者の先生方からの指導や学会関連の研修会などに積極的に参加することで、より深い理解が得られ臨床現場に有意義な成果をもたらすことができます。

こうした内容を実際に継続するためにも時間とお金がかかります。あなたや今までずっと私たちを頼ってご来院くださる患者さんに最良の治療効果を感じて頂くためにも、当院ではこれらの理由を踏まえた料金設定をしています。

最初にお伝えしている通り、当院は一回で症状をよくする治療院ではありません。そのため一回で何とかしてほしいという方には向かない治療院です。

時間はかかっても体の内側からよくしていきたいと思っている方に高い価値の治療をご提供し、痛みの消失をはじめ体質改善の効果をたくさんの患者さんに感じていただいています。

症状によって通院回数や期間はまちまちですが、参考事例をご紹介します。

【４２歳　女性　ぎっくり腰】

①来院時の状態

掃除機をかけていたらぎっくり腰に。何とか動けるが、前かがみになるのがつらい。

②1回目

はり灸治療と指圧治療の併用で行うとかがむ時の痛みがかなり和らいだ。ただ腰全体が重く、足の方にひっぱられるような感覚が残り、まだずっと立っているのがつらい。

③2回目

最初に上半身を指圧し、続いてはり灸治療を行う。すると、腰の重だるさが消失し、立ちっぱなしでも大丈夫になり、痛みもほとんどなくなった。

③３回目以降

痛みや可動制限もなく、月1回のメンテナンス通院を継続中。

【63歳　女性　頚椎脊柱管狭窄症　両手のしびれ・痛み】

①来院時の状態

ストレートネック・頚椎椎間板ヘルニア・頚椎脊柱管狭窄症の併発により両手のしびれと痛みが強く、夜も痛みで眠れない。整形外科に通院中でお薬で経過観察中。またうがいをするように頭を後ろに倒せず可動域の制限が強い。

②1回目～9回目（治療頻度／週1回）

首の筋肉（胸鎖乳突筋、斜角筋群）の緊張状態が徐々に柔らかくなり、頭を深く後ろに倒せるように。9回目頃には右手のしびれは残るものの、痛みがとれてきた。夜も週のうち半分くらいは眠れるようになった。

③10回目～現在（治療頻度／週1回：令和4年3月30日現在）

右手の痛み消失の安定。依然として左手の痛みしびれが強い。現在、整形外科から処方されるお薬を服用しながら、はり灸指圧の併用治療で左手の痛み消失のための治療を継続中。

【33歳　女性　膝痛】

①来院時の状態

左膝のお皿の内側が体重がかかったり、膝の曲げ伸ばしの時に痛む。整形外科でレントゲンをとると多少ねじれている、と。MRIの結果は半月板と靭帯の間に水泡のかたまりがあり、それが原因？と診断された。

②1回目～3回目（治療頻度／ほぼ週１回）

指圧治療で対応するが2回目までは症状に変化でず。3回目にはり灸治療を併用すると受療後２日くらい痛みがひいていた、と。

③4回目～6回目（治療頻度／6日～9日間隔）

4回目から完全に併用治療に移行すると少しずつ痛み消失の間隔がのび、6回目頃になるとほぼ痛みがなくなってきた。むしろかばっていた右膝に違和感を感じるように。

④7回目～9回目（治療頻度／10～15日間隔）

膝の痛み・違和感がほぼとれ、背中から腰のはりとふくらはぎの重だるさが気になる、というメンテナンス通院。

⑤10回目以降（治療頻度／隔週：令和4年3月24日）

子供さんをおんぶしながら仕事することになって膝痛が再発。治療効果が当初よりも上がりやすくなっており、一回の併用治療で痛みが消失。以降、再発防止と合わせて継続してメンテナンス通院中。

以上はごく最近の事例紹介です。お二方もそうですが、長い期間に渡って負担が続き痛みなどの症状が出たものです。その背景には体質的な要因や動作の癖などさまざまな原因があります。

それらを含めて改善するには継続的な治療とセルフケアが必要です。通院期間について不安を持たれる方も多いと思います。目安を初回時に丁寧にご説明しますので、安心しておまかせください。

• 時間がかかっても体質など体の根本的な問題からしっかり良くして症状が起きにくい体になりたい
• お薬などに頼らず、なるべく自然な対処（東洋医学など）で良くしてゆきたい
• 簡単なセルフケアなどをコツコツ実践できる方
• 症状が良くなった後も体のメンテナンスを継続して任せることができる経験と実績が豊富な治療院を探している
• 激しい刺激は好まないので、優しい手技で自分に最適な治療を受けたい

以上のような方にはぴったりの治療院です。

• どのような症状でも1回で良くしてほしい
• カウンセリングなどの際、詳しく症状や状況などを説明したくない
• ただ気持ちいい（グイグイ強く押すだけ等の）マッサージをしてくれればいい
• セルフケアなど自分で行う養生法は継続的にできない
• 予約時間に遅刻がちで連絡もなくキャンセルすることが続く

以上のような方には残念ながら満足のいくサービスをご提供できません。