何となく辛いなぁと放っていたストレートネックによる首肩痛の症例

こんにちは。カジュアル指圧鍼灸院の嶋田です。当院で施術を受けて症状が解決した方をご紹介する症例ブログ。今回は「何となく辛いなぁというストレートネックでの首肩痛」です。

■来院された方：杉並区在住・29歳・女性
■主な症状：ストレートネックによる首肩痛、梨状筋症候群の腰・臀部の痛み

仕事は飲食でＰＣにずっと向き合ったり・立ちっぱなしが続いたりと、両極端な状況が続く。

通勤はリュックを背負ってロードバイクを使用。ずっとハンドルを握って同じ姿勢でいると左の首すじから肩にかけ重だるくなり、ペダルを踏み続けるうちに左腰から臀部が痛みがでる。

併せて７時間くらいの立ち仕事が終わる頃にお尻の奥の方が（どちらかというと左側）痛くなり、寝ても翌日しばらく痛みが続くように。

病院には特に行っておらず、フィットネスジムで筋トレ・スイミングをして体をリフレッシュ（学生時代は陸上部）、症状を軽くしようと努めているが、状態は変わらない。

このところ首肩・腰臀部の重だるさ・痛みが続くため、回復力をつけて症状を良くしたいと思い、ご家族からの紹介でカジュアル指圧鍼灸院にご来院。

初回時にお聞きしたこの方の悩みのポイント（ストレートネックに関するものだけ）

鍼灸経絡治療で体の状態をみると肝虚証。脈の状態はやや沈んでいるが、力そのものは年齢相応にある。また脈の速さはやや遅め。首から肩をみると左側が明らかに緊張強く（腰の影響もあって）、特定部位の固さが際立つ。

血虚による冷えが強く、併せて筋肉の潤いが十分行き届かず。その状態が長期に続いたことで筋肉の緊張がより強くなり、頚椎の並びに影響したものと思われる。

幸い脈の力そのものは落ち過ぎてないので、長期の施術計画は必要ないと判断。ストレートネックによる施術計画は4～5回と見立てた。

それを踏まえ鍼灸の本治法は肝虚証によりツボ取穴（仰向け）して5分くらい置鍼。深さはやや浅め（0.5ｍｍ）。足元が温まってきたことを確認し、標治法はうつ伏せで足元から臀部・腰・背中・首の反応点を取穴し、併せて腰・背中・首（第4頚椎膀側）に灸頭鍼を2個ずつ実施。

陽気のめぐりも良くなり、全体的に体が温まる。

続いて指圧を横向きの状態で施術。左首の特定部位を中心に緊張状態を緩和し、上半身を一通り施術。

首がちょっと楽になった、という感想。

前回の施術で「首がちょっと楽になっているのが続いていた」ということで、脈の状態は陽気のめぐりが出ており、遅かった脈拍もやや一般的な速さになる。

施術は前回同様の方針で行い、左側と右側の筋肉のバランスを整える。ただより緊張緩和を目的に今回は指圧から開始。左首の特定部位を中心に行い、緩んだ状態を確認して鍼灸では肝虚証による前回同様の施術を実施。

首が楽になったという感想をいただく。

5回目にご来院された時には「首は殆ど大丈夫」な状態に。たまに気になる時があるが、痛みはないと。
脈の状態も軽く・重く触れても少しずつバランスがとれ、速さも呼吸数に応じたものに変化している。首の施術はメンテナンス施術に切り替え、5回目からは梨状筋症候群の施術を本格化する。

梨状筋症候群の施術を本格化。10回目にはこちらも症状が解決されてきたため、施術間隔を1週間から10日に変更。さらに11回目のご来院時には「負荷がかかって少しだるさを感じても痛みは出ず、翌日になっても痛みは感じなくなった」ということで梨状筋症候群の施術も終了とし卒業に。

再発防止のためにもメンテナンスを2週後に開始し、現在月に1回のペースでメンテナンス通院中。

今まで腰や首のことで病院に行ったことがなくて、なんとなく辛いなあと思いながらも放っておいたけれど、先生に診ていただいてから身体の状態が毎週良くなっていくのが自分で分かって、通って本当に良かったです！ありがとうございます。

ストレッチや身体を冷やさないことなど、教えていただいたメンテナンスを続けて身体を大事にしようと思います。また2週間後によろしくお願いします！